校訓
三綱領
一、君子は義に喩り小人は利に喩る。
一、人為さざるありて而る後に以って
  為すあるべし。
一、公を先にし私を後にす。
五学規
一、志気充実にして操守堅固なるべし。
一、質朴剛毅の風を養い深く惰弱と軽薄とを戒むべし。
一、礼譲を重んじ虚飾の風を除くべし。
一、勤勉励精生徒たる本分を尽くすべし。
一、摂生に注意し身体の強健を図るべし。
この意味についてはこちらを参照下さい。

教育目標
増村朴斎先生の建学の精神に則り、徳性を涵養し進んで社会に貢献する人材を育成する。

校名「有恒」
中国の紀元前、春秋時代の学者・思想家である孔子の言行を記した『論語』の述而編第七にある「亡而為有虚而為盈約而為奉難乎有恒矣」 (亡くして有りと為し、虚しくして盈つると為し、約にして泰と為す。難きかな、恒あること。)という章句による。
“(恒に変わらない信念を持っている人は)無くても有ると思い、むなしく空であっても満ちていると感じ、貧しくても心落ち着いて安らかである。むつかしいことであるよ、(この世の中で)恒に変わらない心をもちつづけることは。”という意である。
「有」とは胸に有る、つまり心に持つこと、「恒」とはつねに変わらない心ということである。「有恒」とは“他にまどわされない一定不変の心を持つ”ということである。
「恒に変わらない正しい信念を持ちつづける人間」を育成したいという願いからつけられたものである。

校章の由来
その昔「有恒」の二文字を図案化したものであったが、現在の校章は明治44年に採択されたもので、須藤銀之助(当時の生徒・故人)氏の考案による。
「恒」の輪郭は創立者増村先生の家紋を表わす。